始めは全体の半分

為せば成るというやつですな。PC向け表示推奨です。

【狼の口】狼の口再読独行会まとめ | 第1巻分

 

前置き

この記事は、2020年3月に突発的にTwitterにて行った『狼の口』再読書会(ぼっち開催)のログになります。

ほぼ丸1カ月をかけて全8巻を通しで読み返し、とにかくいちいち細かく反応を呟くというものでした。(とはいえ、いろいろあって取得がうまくいかず、ログ化するときに取り逃しているツイートがあるような気もします)

 

そもそもなぜそんなことをやったのかというと、実のところ完結から数年を経ても本作の意図するところが自分では腑に落ちないところがあり、そこを今こそ解決してみようと思ったため、とにかく細かく今の自分の反応を洗い出してみようと企画したのでした。思考の記録として当ブログにも残しておくことにしました。本当は、前ブログでやっていた、リアタイ時の感想記事なども残していたら良かったのですが、こんな細かく煮詰める気になるとは思っていなかったのもあり、今はもうなく。

全ツイート数がおよそ700ツイートにも及びかなり長大なものになってしまったため、取りあえずツイートの時系列にならいつつ巻数ごとにツイートを区切り、記事を作成しています。とはいえ、しょっちゅうその枠から外れた回の話をしてたり、俯瞰したところで話してたりするので、あくまで目安として区切っているだけです。

 

注意しておくと、今回、かなり歯に衣着せぬ感想を書き出すことを目的としているため、作品に対してかなりマイナスに取られかねないこともめちゃくちゃ書いています。(=本作の意図するところが分からないという理由による部分が大きいです)

あと、本作で描かれる盟約者団に対して連載当時からかなり厳しく見ているところがあるため、彼らに対するアタリは強めでお送りしております。

 

ツイートはそのままの文章を転記し、ツイートリンクも添付してはいますが、鍵アカウントでやっているかもしれませんので(※2020年3月現在、鍵アカウント中)、実際に参照はできないかもです。とはいえ、一応ソースの明示として貼るだけ貼っておいています。

 

先んじて結果だけ言うと、8巻読了後の関連ツイートは除き、各巻ごとにツイート数をまとめると、1巻55ツイート、2巻42ツイート、3巻123ツイート、4巻91ツイート、5巻70ツイート、6巻99ツイート、7巻67ツイート、8巻149ツイート訂正:1巻53ツイート、2巻31ツイート、3巻122ツイート、4巻91ツイート、5巻70ツイート、6巻86ツイート、7巻65ツイート、8巻153ツイート行っていたようです。最初のほうにテンションが偏ってしまいそうだと思ってやり始めていたので、結構意外な結果でした。

 

「人間は人間にとって狼である(Homo homini lupus)」というラテン語の言い回しがあるのですが、『狼の口』はそういう作品なのかもしれませんねという言葉で前置きは終えておきます。

 

2020/04/02:ログ作成時にヌケが発生していた箇所を追加。「【2020/04/02追加部分】」付属箇所。

 

再読書会決行前

今回がっつりと再読に精を出すきっかけになったあたりのツイートログを最初に記載しておきます。
そもそもふとした拍子に本作のテルの意味合いに気が付いてしまって発狂状態になったのが原因なのでした。
この見出し範囲は全て2020/04/02に追加しました。

2020/02/14分ツイート

 

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2104 | twetter

 

最終巻レビューのきなみ評価高いのな。

2109 | twetter

 

これはまともなスイス史に倣ったわけではないのだけれどと、ちょっと言いたくなるやつも散見しますが。あくまで例えばシラーのテルの流れを汲むその後であり、パロディであり、それにさらに小難しいところは抜いた中世的な血生臭さをベースにした何かなのじゃよ。勤勉なるお代官さまおすすめ。

2113 | twetter

 

全然歴史とは違う。あくまで伝説風にスイス史を描いたもの。

2114 | twetter

 

とりあえずお代官さまおすすめ。

2115 | twetter

 

これをもってスイス史を描いた歴史漫画といわれるともれなく私はハア?って顔をするので、そこだけはちゃんと踏まえてくれよな。鎧とかいろいろそのへん時代考証置いといて、後世の図像を一番の参考にしたもので成り立ってるところもあるじゃろ。

2119 | twetter

 

もはやメーン武器の弩も時代考証の点からいえばもうすこし後年のもののはずだしな。あくまで伝説を描いたという体の作品なんだと思います。ゆえにいろいろむちゃくちゃに入り乱れててもいい。クールビューティー閣下もみて。

2125 | twetter

 

そしてようこそスイス史の沼へ

2129 | twetter

 

だってこの漫画だとこの時点で盟約者団って名称で簡易的に括られてる人たちの動きも実際とは全然違うから、あくまでベースはテル伝説とかその周辺の発展系なのじゃ。マジ、歴史ものではない。シラーほど意図的に組んでもいないし。ディスではないが。

2134 | twetter

 

あくまでお代官さまの拷問処刑にまず惚れたのがありきなので、物語構成に関しては手厳しく見てるところあるけども。めちゃくちゃ唇噛みしめてオススメですって言う、どういう感情なのっていう感じで勧めるけど、やっぱり勧める。

2137 | twetter

 

おのれ盟約者団め……

2137 | twetter

 

短編集のほうも面白いので、先にそっちで様子見するのもありだと思うけど。めちゃくちゃ作品傾向察せれるので。

2139 | twetter

2020/02/15分ツイート

気持ち的には、「こんなこと神と主君がお許しにならない!」って感じですけど、7巻見当たらないんだけどどこいったんだヴォルフスムント。

1707 | twetter

 

6巻ショックでもしやまだ買ってなかった可能性ある……? そして今まで気づかなかった可能性もある???? 連載追ってとにかくお通夜ムードで最後までいってた記憶しかない。

1710 | twetter

 

買ったはずなんですが、そこにないならないですねというやつ。

1711 | twetter

 

ヴォルフスムント、大体後半あたりとか特に、周囲が人身御供のようにヴァルターくんを扱うのにとにかくムカムカしてた思い出なんだなあ。本当残酷だよなあ。テルさんに対してやってたことと変わらないし、テルさんと違ってヴァルターくんはそこを切り離さないで同化しちゃったからむごい。

1731 | twetter

 

そんなことないよなんだろうけど、私から見ると、これは独立の狼煙となる物語なんかじゃないと思うんだよなあ。伝説的な立場で1315年をクライマックスとした話を伝説風に物語るものではあるんだけど。おのれ盟約者団め。おのれ盟約者団め。

1735 | twetter

 

ヴォルフラムさんへの仕打ちもおまえらーーーーー!!!って感じはもちろんまだありますが、ヴァルターくんに対する態度はだいぶいつまでもムカムカするところある。ヴァルターくんがモルガルテンで戦死するっていうのはもともとの伝説であって、その話にもすでにテル親子の英雄視観は窺えるんですが

1744 | twetter

 

そこをさらに押し広げまくってとにかく気持ち悪い感じにした久慈氏の手腕はちょっと見てほしいところある。そういう意味ですごい後味悪い作品だと思っている。

1744 | twetter

 

あとそれと髭公見て。ナイス髭。将来囚われてそう。

1748 | twetter

 

突けば何度でもまろびでる感想なのじゃ……。

1754 | twetter

 

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2228 | twetter

 

どういう基準で安くなってるのとなってないのがあるのか分からなかったけど(百歩ゆずりまくって歴史漫画の括りかなとは思ったけど、そう思った作品がなかったりしたので)、どういう、どういう。

2229 | twetter

 

というか、歴史漫画……。歴史漫画だと……。昨日めちゃくちゃに言ってたのではしょるけど。

2229 | twetter

 

それはファンタジーではっていうのも堂々と歴史漫画に入れられてるので、基準がそもそもザルなんだろうけどね。

2239 | twetter

 

狼の口だとテルさえもはや盟約者団側に迎合してて、そこに巻き込む前提で息子に山登りを教えてたような節があるんですね。昔のテルの気概を引きついでたら、母と弟を見殺しになんてしなかったんでしょうしね。ヴァルターくんってほんとなんか言っちゃ悪いがかわいそうな感じなんだよなあ。

2251 | twetter

 

と、1巻の末尾読み返しつつしんみりしてたけど、今みたらめちゃくちゃ突っ込みたくなったんですけど、この親子、厳寒のアルプスの岩肌を素手でロッククライミングしてやがる。こわ

2252 | twetter

 

そんでもちろん引き止めた盟約者団たちっていうあいつら感もあるんだけど、変わってしまったテルの影響も感じる。テルはけして一匹狼気取ってやってたわけではないんですけどね。テルがあそこまでおれも盟約者団なのさみたいな態度でそこに身を尽くすことに正義を見出してなかったら違っただろうな。

2258 | twetter

 

というか再読してて思ったんですけど、ヴァルターくんを出す上で、別に、小さい頃から英雄視された父親を見てそれに憧れたり勘違いしてしまった少年として、とことん一人で突っ走ってそれを利用されるの図にもできたのにこうしたの、本当彼には救いがないよな。

2300 | twetter

 

もともといわゆる盟約者団側に与してたおじいちゃんに協力するようになるとか。テルはむしろそれを引き止めようとするとか、息子を守るためにという想いを忍ばせつつ、表向き手伝ってやるという名目で与するというふうにもできたのをそうしなかったんだもんな。

2302 | twetter

 

憧れている父親がなんか改心して与してしまって(だいぶ元のテルの信念をこの時点で否定している)、多くのために身を尽くすために育てられて、その父親も死んで生き残ってああなってそうなってなんだものな。前に思ってたよりめちゃくちゃ父親の呪いがでかすぎる作品に感じた。

2305 | twetter

 

初登場の1巻末で既に彼がとにかく盟約者団のために踏みにじられまくりながらもそれでもひたすらに身を尽くすのって、予感は作られてたんだなあ。テルちょっと体育館裏案件じゃん。

2308 | twetter

 

なぜか今までテルには優しい態度で見てたけど(多分元のほうの印象を引きずって読んでたため)、全然そんなことないのでは。もっと自分の家族の未来のために手伝うことを選んだのだとなぜかそう解釈してたけど、全然そんなことないな????

2313 | twetter

 

ヴァルターくんは理想の英雄となるべく周囲がそう作り上げて道を潰していったとは思ってたけど、テルがここまで自ら堂々と中心で大黒柱やってたとは今の今まで能天気にも思ってなかったのでちょっとショック受けている。ひええ

2317 | twetter

 

久慈てんてーえぐないですかこの仕打ち

2317 | twetter

 

テル、テルが、テルあばばばばば テルがテルでなくなるっていうあり得ないことが起きたために(=あきらかにシラーを踏襲してるので)ヴァルターくんがあばばばばば あばばばばばば

2323 | twetter

 

それもはや単に盟約者団めとかいってられないほどのショックが伴うんですけど、ほんとえぐい作品だなあ。1、2巻あたり一番読み込んできたはずなのに今までまったくそうは考えてなかったので数年目を経てやっと毒がきいてきたので興奮しますそして死ぬ。

2326 | twetter

 

おとーーーーーーさーーーーーん!!!! おとーーーーーーさーーーーーん!!!!

2331 | twetter

 

もっとヴァルターくんはテルへの健全な憧れに突き動かされてる部分でも成り立ってると思ってたというか、うまく言えてないけど。救いがないーーーーーー!!!

2336 | twetter

 

やーーーいおまえの家族スケープゴート~~~~!!!

2339 | twetter

 

泣ける。

2339 | twetter

 

王さま観て落ち着いてたけど、テルよお……。もっと仕方なく巻き込まれてるだけかと勝手に今までそう呼んじゃって自動セーブきかせてただけだけども。うおおおおおん

2345 | twetter

2020/02/16分ツイート

そうだよねえ、まず第一話で勧進帳パロやっておいてめたくそにお約束をひっくり返してたわけで、テルだってひっくり返ってバッドな方向にいってたって自然なんだ第1話。

0001 | twetter

 

えぐない????????(めちゃくちゃ今さらな問い)

0007 | twetter

 

ヴァルターくんがもう直視できないレベルにまでいってしまったんだなあ。パパの存在一つで重なったレイヤーのえぐみが余韻を残しつつどっかに飛ぶ。なんてことしてくれたんだパパ上どのってかんじでめちゃくちゃおろおろしている今さらオブ今さら。

0107 | twetter

 

最期のあのめっちゃホラーやんちびるやん多分ちょっとちびってるやんのところもしんみりしてたけど、今読み返したら多分怨嗟を伴いつつやり場のなさに狼狽えまくってしまうんだろうなあ。中心に居てはいけない人がいたから。一方的な憧憬ではもはやなくなってしまったんだよ、ヴォルフラムさん。

0115 | twetter

 

頭おかしい集団だなあ、これだから野蛮ピーポーは困るぜどころじゃないピーポー具合だったというか。そんなもん相手にさせられてなおいっそう改めておいたわしや公弟閣下というか。

0118 | twetter

 

自由を求めるという人たちの中で、ヴァルターくんには本当に自由意志があったのかを改めて考えてしまうま。こわいこわい

0125 | twetter

 

だってそもそももう何度目ですかおばあちゃんレベルで言うけど、そもそもこの作品の悪役(ゲスラー)にあたるヴォルフラムさんは、ゲスラーみたくいかにも傲慢に振る舞う代官ではないわけやん。むしろかなりまともな裁量してる。いろいろ前提条件が違ったり錯綜する中でこの話は紡がれてるんですよお。

0131 | twetter

 

だから対ゲスラーとちがってこの作品では盟約者団とされる人たちへの見方も変わってくるわけで、そこにさらに歴史的な流れも無視して独自に強く配合合わさってのあれなんですよお。

0134 | twetter

 

こわいこわい

0134 | twetter

 

こわいのでよかったら狼の口読んでくれよな。

0134 | twetter

 

昨晩の勝手に遅延毒テルさんショックにより体調崩してたとこある。テル、ウウウ、読み返してみれば確かに普通に読み流してオートセーブかけてたところが猛毒含んでたとか思うまいよ。なんで急にはっとしたのかもわかるまいよ。

1342 | twetter

 

置いた弓矢を再び取る覚悟って、だってよっぽどやん。結局のところ家族のためにやってるんだだってテルだものと思ってテルゆえに引きずられてたやん。まさかはっきり言ってただのわれわれ意識なんぞのために弓矢を再び取るなんてよ。ンアアアアアア地獄

1349 | twetter

 

なんだか何よりも自分がテルゆえに激甘な態度で読み過ごしていたことが一番ショックなのかもしれない。記憶を封印したのでなければ多分今までずっとそこはすっ飛ばして読んでたんだよな。きのうからずっと悶々しちゃう。たすけてテルって言いたいけど、あいつならひとりで頑張れって言うやつ。

1511 | twetter

 

おとーーーーーーさーーーーーん!!!!

1511 | twetter

 

私としてはめちゃくちゃドハマリしててそれ言うかなんだけど、別にあの作品は全体的に見て名作だとは全く思ってなかったんですけど、もしかして結構な作品だったのではないか。時は今、再評価の時なのでは……。

1520 | twetter

 

そういやなぜか狼の口7巻だけないんだけど問題は解決しました。なぜかここだけ電子書籍で済ませていた。紙で買い直します。なんでや。前半部分ばかり読み返してたから全く気付かなかった低能は、買い直したらその時ついでにン年ぶりに通しで読み返すよ……。

1727 | twetter

 

なんか多分通しで読み返したら盟約者団めという気持ちが以前より強くなりそうで怖かったのもあるんですけど、それにさらにテルも乗っかるんだな。ウオオオオ

1730 | twetter

2020/02/25分ツイート

狼の口、うっかり電子書籍だけで済ませてた7巻を購入したので帯とか眺めてたけど、モルガルテン記念出版とかそれは笑う。「物語はこれより史実へと連なる!」って強気やんとか思うんですけど、数年前みんなこれ見たんだよな……?

1843 | twetter

1話

2020/03/04分ツイート

きょうはサクサク進んだので、エイヤっと始めることにする。取りあえず1巻。雰囲気作りにタグも適当に付けてみるけど、別にそこまでうだうだ語り直したりしないと思うけどなー。 #狼の口再読独行会

2314 | twetter

以降、タグまでそのまま転載する形で、こういう感じでやっていきます。
ブログに記事化するにあたってツイートを補足することがあった場合は、こういう形で吹き出しに書き足していきます。
ちなみに「2314」はツイートした時間です。

 

1話扉絵にたどり着いた時点で一言いっていいすか。公弟閣下ビューティーすぎねえか??????????(n度目の気づき) #狼の口再読独行会

2317 | twetter

 

リゼルグちゃんやそのお父さん他、シュヴィーツに根付いた人たちみたいだけど、シュヴィーツって本当あのへんの反乱してた人たちの中でも特殊な地域にあるので、そのへんの背景深掘りされてたらおもしろいんだろうなあと思うけど、それを本作無視して一致団結に描写してるんだよな。 #狼の口再読独行会

2320 | twetter

 

そんで公弟閣下が「われらの覚悟を示さねば」って言ってるのも、それまでの歴史的経緯やテルの話を踏まえての発言なんで、だいぶ覚悟が重いんですけど、そこも結局ライトなままだったのが個人的には残念に思ってるんですけど、まだ扉絵よ。 #狼の口再読独行会

2322 | twetter

とはいえ、1話扉絵に入るまでのこの短い間にこの作品がどういうものか、どうなっていくのかを端的に表現しきっているんですよね。永久同盟更新がモルガルテンの戦い直後なのですが、歴史的に見て、モルガルテンの戦いはいろいろあってシュヴィーツが中心になって行ったものなので(本作はそのへんの関係すっとばして展開するとはいえ)、シュヴィーツの人から話が始まっているのも、なるほどなあと思う点だなあと思います。

 

われらの決意を、だ。

2323 | twetter | 【2020/04/02追加部分】

 

リゼルグってゲオルグとリーゼがごっちゃになってる。リーゼちゃんです。ごめんね。 #狼の口再読独行会

2314 | twetter

 

1話のこの、かなり理想的な姫騎士に置き換えての安宅(ないし勧進帳)パロ本当いいよな。富樫さんも演技を分かった上で主従を通してやるのに、ヴォルフラムさんは「それで?」ってやってのけるんだぜ……情より職務ぜ……痺れるのぜ……。 #狼の口再読独行会

2345 | twetter

 

関所通ってから結構なんでそうなるって対応してるんですけど、最初から全部分かっててあえてとことん躍らせてたんですけどっていうこのねじ曲がり具合も詰まった第一話よ。 #狼の口再読独行会

2347 | twetter

 

地域にいる下層民の服ならまだしも、騎士の従者でそこまで不潔なのってそうそうないのではと思うんだけど、どうなんだぜ。部下を養うのは上の者の務めの一つでもあるじゃん? 地域とか関係してくるんかなとか思ってたより感想ぼやいてるけど、多分巻数重ねるごとに口数は減る。 #狼の口再読独行会

2351 | twetter

 

1話、『狼の口』ってこんな作品ですよーっていうのが詰められに詰められてるので、取りあえず1話読もうぜ。ついでに(宗教的シンボルはさておき)2人にのみ着眼したら、ドラゴン退治できなかった騎士の話だなあと解してるんですが、そういう姫騎士が拝めるのぜ。 #狼の口再読独行会

2355 | twetter

あと、リーゼちゃんとゲオルグさんが処刑されてしまって終わるのって、シラーの『ヴィルヘルム・テル』の男爵の甥であるルーデンツと名門の姫たるベルタが結ばれてスイスの民とも無事迎合してハッピーエンドを迎えたのと比較できる点になっているのだとも思います。

 

それにしても噂話とはいえ、関所の代官に蔑視になりうる「狼の子」説するってえぐいところあるよなあ。十分な侮辱なんだけど、噂だから止めようがないのと(へたすりゃゲスラーみたいなことになる)、いちいち止めるのが非合理的だからそのままにしてそうだなあ。 #狼の口再読独行会

0004 | twetter

恐怖による支配をしている人とはいえ、普通にキリスト教徒らしき態度は見せているのを考えると、そこを利用したれというよりは、否定したい気持ちのほうが先にくるものだとは思うのです。そう呼ばれてもというほどの意思の強さがあるようにも思えませんし。とはいえ、実際どう思ってたかは分からない描写になってもいるんですよね。なので、「あえて利用してきた」というふうに一応読んでいますが、普通ならこんなの全力で否定して然りというくらいのはずなんですよね、キリスト教社会の中では。

 

語り口のテンションのノリ的に確実に悪い意味合いで言ってるんだろうしなあ。要は獣の子であるっていうことで、当時のキリスト教徒的にはかなりの悪口なんだと思うんだけどね。それでもあえて狼を処刑に使ったりするくらいのタフっぷり見せたりしてるんで、やっぱりすこ。 #狼の口再読独行会

0009 | twetter

 

ヴォルフラムさん、「皆さん地獄行きですよ」とか言ってるけど、結局、信仰に関する生活描写はこの漫画一切ないレベルなのもあり、結局ヴォルフラムさんまわりのそれが分からないままなんだよなあ。冷徹無慈悲なまでの公正さに現れてるのかもしれないけど。 #狼の口再読独行会

0013 | twetter

 

一応このへんの時代のキリスト教史としては、まだ地獄やら審判の恐ろしさだとか恐怖を煽る面をプッシュしてた時代のはずなので、ヴォルフラムさんの発言はそういう刷り込みありきなんだなあとは思っている。(12~13世紀には農民レベルで教会がかなり身近になってる。) #狼の口再読独行会

0028 | twetter

 

2話

2020/03/04~05分ツイート

2話も何度読んでも公弟閣下のクールビューティーさに総てがはじけ飛びます。とはいえ、ヨハンナさんも好きなのよね。序盤はいかにとち狂ったハプス派といえど、盟約者団側にも好きなキャラクターが多いのよな。グレーテさんが一番好きです。ウウ…… #狼の口再読独行会

0050 | twetter

 

ヨハンナさんが閉じ込められてる牢の構造、壁に堅牢な出入り口があって、やり取りする時は基本的に天井の穴からって形なんですが、塔に作る牢みたいに上からしか出入りできない風通し最悪だったりするあの拷問部屋になってないところにヴォルフラムさんの優しさを感じますね。 #狼の口再読独行会

0052 | twetter

 

ヨハンナさんのズタボロ落下死体がもったいないので車裂き処刑風にアレンジを施したのもニクイところでして。普通男性に処せられる刑なんですけど、落下や傷の具合から言って、この処刑法で死んだわけよと応用がきかせられるんですねえ。楽しいですねえ。 #狼の口再読独行会

0058 | twetter

 

車輪を使ったこの刑罰は民俗的な要素もあって、死後の復活を認めないという重刑も意味していたといいますねえ。処刑抜きにしても車輪のモチーフは重要視されておりまして、神への供儀として行われていたり(骨砕きはともかく)。 #狼の口再読独行会

0100 | twetter

 

車輪の上で燃やすっていうの太陽神への供儀と絡むとされるので、ドンキホーテを殺した男やミッドソマーでも描写があったはず。ミッドソマーはあれ車輪だったかな。話の構成上、車輪のはず。メッタメタになってんの車輪に載せてるわけなんで、テンション上がりますねえ。 #狼の口再読独行会

0104 | twetter

『Midsommer(ミッドサマー)』『ドンキホーテを殺した男(テリー・ギリアムドン・キホーテ)』は当時直近で鑑賞した映画のタイトルです。

 

通常の車裂き刑みたいに骨を砕くというのが死後の復活を認めないという意味ではというわけで、同じように車輪に生贄乗せるなりなんなりしてる祭祀のほうはまたちょっと違うんだけど、ミッドソマーは事後とはいえおまえなんどす。 #狼の口再読独行会

0106 | twetter

 

クラウスさんがされてたはしごを使った拷問なんかは、あれやっても口を割らなかったら、もう何をしてもゲロらんと言われてる拷問法でして、少なくとも作中耐えて見せたクラウスさんのガッツはすごいけど、正義と使命に燃えてヨハンナさんを扱ってるところはあんまり好きじゃない。 #狼の口再読独行会

0109 | twetter

 

というわけで、先月勝手に衝撃受けてた3話にきたけど、ここにくるまでにどんだけ時間かけてんのやなので、3話はまた今度でいいや。 #狼の口再読独行会

0111 | twetter

 

割かし昔からぽやぽやぼやいてたこと繰り返しがち感想になってしまっている。クラウスさんが言及してたフィレンツェの銀行、メディチ家の台頭はもう少し後なので、そのへん疎いもんであんまり想像できないとこあるけどただの知識不足。 #狼の口再読独行会

0113 | twetter

 

拷問処刑で連載当時からめちゃくちゃきゃっきゃさせていただいてたけど、やっぱり丁寧に今読み返してもきゃっきゃできるので、テンション下がっていく前にできるだけまたこの青春を楽しもう。

0148 | twetter | 【2020/04/02追加部分】

 

でも1話読み返して思ったけど、扉絵入るまでの最冒頭に二つの立場それぞれが描かれてるわけですが、結構前提知識求めてくるところあるような気がする。すらりと読み流せはするんですが。 #狼の口再読独行会

0152 | twetter

 

多分ヴォルフラムさん、人々が抱く恐怖を関所運営に利用して悪魔だの狼の子だのヒソヒソ言われても看過してたところもあると思うんですが、信仰態度はさておき、その男が最終的に「皆さん地獄行きですよ」って切羽詰まって言うっていう描写よ。よよよ #狼の口再読独行会

0217 | twetter

 

めちゃくちゃ変なタイミングで言うけど、再読会タグ付けしてるの、最悪めちゃくちゃやかましくなるから、ミュートワードしやすいようにという、私にしてはめずらしい配慮によるよ。 #狼の口再読独行会 ←これな。他に使ってる例もないはずだから実害ないはずだ。

1328 | twetter

 

気晴らしにカバー下表紙のあの文章にされると〇意わくほど読みにくい文字のドイツ語文読んでますけど、代官にあたる言葉が言いたいことは分かるけど不適当なのは、「監視する・見張る」の意味合いのほうを取りたかったからなんだろうか。 #狼の口再読独行会

1537 | twetter

 

普通はVogtで片付けられるんですが(でなくても、Vertreterもある)、ここではWächter。なので、職務としてよりも、見張ってる奴っていう意味合いで悪口ですね。おのれおまえも盟約者団に与するか。 #狼の口再読独行会

1542 | twetter

"

 

思ったよりかなり時間食ったカバー下翻訳。1巻。
原文

Im frühen 14. Jahrhundert wachte
ein gnadenloser Wächter über dem St.
Gotthard Pass und niemand kǒnnte die
Grenze ohne ein gründliches Herhǒr
passieren. Dir uneinnehmbare Festung
wurbe ""Wolfsmund"" genannt. #狼の口再読独行会

1631 | twetter

 

訳文

14世紀初期。1世紀間に亘り
冷徹な監視人が聖ゴッタルト峠を支配していたため、
彼による徹底的な取り調べが起きてしまえば、
その領土を越えられる者など存在しなかった。
難攻不落としてその砦は聳え立ち、
狼の口」と呼ばれるようになったのである。 #狼の口再読独行会

1632 | twetter

 

Jahrhundertを「1世紀間に亘り」としたけど、多分、14世紀初期あたりのことを単に言ってるだけだと思う。なので、「このころ」ってしたほうがいいような気もする。 #狼の口再読独行会

1635 | twetter

 

他に適当な言い回しないの?って思うんだけど、ないの? それとも、ヴォルフラムさん死せどその名は1世紀間君臨せりってことなの? と、よくわかんないので思うんだけどどうなんどす? #狼の口再読独行会

1636 | twetter

 

マジ、ドイツ語読む以前にあのフォント読むのが嫌すぎていままで避けてたところあるので、1巻以降のカバー下はやる気が出たらやってると思います。細かい字の、しかも文章で使うべきではないんじゃ。 #狼の口再読独行会

1642 | twetter

 

1巻帯が見当たらないのに気づいてしまったので死。 #狼の口再読独行会

1745 | twetter

 

3話

2020/03/05分ツイート

 

イチゴに生クリーム+練乳べたべたディップしはじめたけど、孤独会第2夜を始めたいと思います。1巻3話から。ヴァルターくん初登場そしてさよならテル回ですね。 #狼の口再読独行会

2053 | twetter

 

ところで第2話ラスト、部下が自分が不在の間にとんでもねえ失態したのに穏やかに独りで過ごしてるヴォルフラムさん、傲慢さが出てるんだろうけど、同時になんだか怖くてイイネ。#狼の口再読独行会

2056 | twetter

 

テルさんのキャラデザすごく好きなんですよね。けして必要以上に他人と群れず、家族を愛し、自分の正義をまっすぐ信じる男感出てて。それがどっこいファッキンな方向に下って行ってしまわれてたわけですな。長らくそういうふうには読まないようにしてた自分の道化っぷりよ。 #狼の口再読独行会

2107 | twetter

記憶にある限り、2020年2月末頃になんとなく3話を読み返すまで、テルの設定がえげつない改変をされているのに私は気づかなかったという前提があります。記憶抹消したのではない限り(※私はテルがかなり好きなのである)本当にそういうふうに読もうとはしてなかったので、衝撃的過ぎて呆気に取られたものでした。これに気づいたのも再読書会をやることにしたきっかけの一つになります。テル改変を意識しつつ読み返したらどうなるもんかと。

 

この作品だとゲスラーさんがとにかくまごうことなくゲスに貶められてるんですよね。シラーのテルだと彼の最期あたりでは、むしろ女のほうがゲスラーを引き止めて、止まらないなら馬で踏んでいくがいいわ!って子供も巻き込んで一緒に道端に寝転がるんである。 #狼の口再読独行会

2113 | twetter

 

そんでゲスラーのほうはマトモに、いやそんなんされても困るんですけど、人に何させようとしてるん君って葛藤するんである。当たり前である。 #狼の口再読独行会

2114 | twetter

 

迷惑がってたらテルに射殺されてしまうんでちょっとかわいそうなんである。『狼の口』はシラーのテルも大前提の前史に含んで話を進めてるんですが、このへんの改変だとか歴史のいじり方から作品の立ち位置が読み取れたりもしますね。とにかく盟約者団側に都合がいい善悪構造ごり押し #狼の口再読独行会

2121 | twetter

 

シラーのテルは自分の正義感に生きてて、自分の手で守れる範囲のものを堅実に守り抜いており、大義名分とか集団のためにせねばならぬというもの、同調圧力には屈しないがゆえに中庸にあるので、善悪構造もそこまで露骨ではない。狼はそれを取っ払っちゃったんですね……。 #狼の口再読独行会

2124 | twetter

 

狼のテルはゲスラーの時代のころは駄目だった、俺はもっといろんな人に支えられて生きているんだと気づいたからみんなのために俺も働くよとなってしまって、もう使うまいと仕舞った弓を再び持ち出してしまったんですねえ。残酷な仕様変更ですねえ。 #狼の口再読独行会

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以下、シラーの『ヴィルヘルム・テル』(岩波書店の桜井訳、pp.201-202)第5幕第2場より引用。ト書きは省略。それ以外の省略箇所には〔…〕と記述。
テル (※ゲスラーを殺害して家に帰ってきた)また帰って来たぞ。──母ちゃんはどこだ。
ヴァルター 母ちゃんはあの戸口の所に立って、歩けないんだよ。こわいのと嬉しいので体がぶるぶるするのさ。
テル おお、ヘートヴィヒ。ヘートヴィヒ。子供の母御だ。神様に助けてもらったぞ。──もう二人を離す暴君もいない。〔…〕心配なんてもう忘れて、嬉しい思〔※原文ママ〕だけで生きていな〔…〕。
ヴァルター でも、父ちゃんは、弓はどこへやったの。見えないよ。
テル あれはお前、もう見られないよ。ありがたい霊場へ納めてしまったんだ。あれはもうこれから猟にも使わないんだよ。

 

本当もうそれテルの存在を否定してるようなものなんですよ。血涙ですよ。多くのため(※本来は一部の運動家によるもの)に家族を犠牲にしてでも、彼らが目指す自由を目指す、それが今の俺にとっても目標となる自由であるっていうふうになってしまったのじゃ。 #狼の口再読独行会

2129 | twetter

 

ここのえげつない改変が一番この作品において肝になってるんですが、オメデタイことにテル大好きな私はそのへんスルーして読むことで精神を安定させていたんですね。おめでたいですね。檻に入れておこう。 #狼の口再読独行会

2130 | twetter

 

先月の繰り返しになるけど、ここのテルの行動理由、盟約者団側に心が逸った息子が心配であるがためにそれっぽく振る舞いつつ付き添うことにした(=家族のために行動した)っていうふうに思って読んでたのです。テルが積極的に関わったとか思わんて。 #狼の口再読独行会

2133 | twetter

 

テルがテルのままであったなら、多分、ヴォルフラムさんも内心ではそれなりの好意を持つ男であっただろうになあ。ヴァルター(祖父のほう)がそもそもあっち側なので、それで結局尋問の憂き目に巻き込まれてはいただろうけど、その裁量によってはまた本来のテルが目覚めただろう。 #狼の口再読独行会

2138 | twetter

 

自分の手が届く範囲の者たちを守るという信念がぶれてしまったことが後のヴァルターくん(息子のほう)のいろいろの伏線になっていたんですね。原因は逸るヴァルターくんにあったのではなく、テルーーーーー!!!! 環境ーーーーーー!!! ウホウホウホ!!! ホホンヌ!!! #狼の口再読独行会

2141 | twetter

 

どんどん引くに引けなくなっていく失っていき押し付けられるばかりのヴァルターくん像がさらにかわいそうすぎてえぐい。えぐみがすごい。一回煮ようぜ。 #狼の口再読独行会

2142 | twetter

 

この登山描写、登山とかドキュメンタリーとか小説たまに摂取するだけの人間なので細かいことは分からんのぜだけど、少なくとも弩使ってる時点で完全フィクションなので、彼らがただの超人というだけではないのは確かなのぜ。 #狼の口再読独行会

2155 | twetter

 

なんだけど、関所から具体的にどれだけ離れている場所なのか、具体的にどこに駐屯地作ってるのかが分からないので何ともいえないけど、定期的に行きかっている雑兵さんが一番ヤバい気がするのと、登山してきたみんなもヤバいとはやはり思うところ。いろいろ抜いても冬山ぞ。 #狼の口再読独行会

2157 | twetter

 

さらに途中に中継挟んでないなら、少なくとも笛の音が聞こえる程度の距離なんでしょうけどね。そのへんも調べようがあるんかねえ。アウトドアおそろしく興味持たない人間なので調べる気になりませんが。 #狼の口再読独行会

2158 | twetter

 

ほんと、なんであれ家族のために行動してると思って読んでた時は、さすテル(さすがテルどん)って感じでしたが、雪崩後の親子のやり取りの部分、今読むと問答無用で往復ビンタしにいきたくなるくらい腹立つな。 #狼の口再読独行会

2202 | twetter

 

ほんと最後のくだりも腹立つな。拝啓地獄からおまえの家族の行く末見てるかよと思うところある。ふんぬーーーーー!!!! #狼の口再読独行会

2209 | twetter

 

ところでこの第1巻、3話全部にマトモオブマトモな公弟閣下が出てる上にそのクールビューティーっぷりに酔いしれられるのでおすすめです。 #狼の口再読独行会

2211 | twetter

 

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